受かる参考書・落ちる参考書(受験英語参考書ミシュラン)

大学受験 英語 参考書
大学受験 英語 参考書

受かる参考書・落ちる参考書(受験英語参考書ミシュラン)概要

大学受験英語参考書の大特集! 「限られた時間で最大限の効果を上げろ」が合い言葉。受験参考書の効果的な使い方と詳細なコメント大学受験生が効率よく大学に合格するノウハウを大公開! 大学受験を効率的に遂行するための受験英語参考書ガイド難易度使い勝手、そして、使う側の性格による向き不向きまで考慮し、受験生ベスト英語参考書選ぶための指針提示します。

 
 

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長文対策ならこの参考書だ!

〜 パラグラフリーディング本編 〜

  • 『英検準2級4週間完成長文読解完全対策』(アルク)
  • 『宮尾のアッと驚く英語長文読解ルール』(大和書房)
  • 『パーフェクト英文解釈』(KKベストセラーズ)
  • 『英語リーディング上達法』(研究社出版)

『英検準2級4週間完成長文読解完全対策』(アルク)

受験生のレベル  
評価 ★★★
   
英検準2級の対策本。今度、英検対策のホームページを作ろうと思っているので、結構2級とか準2級の参考書を読み漁っていたりしていて、見つけたのがこの本。

どうしてもパラグラフリーディングを学びたいと言う受験生にお勧めできる。扱われている英文も、時事問題ぽいのが多いし、グラフや表を扱った問題も収録されている。英文はそんなに難しくないが、時事単語を覚えられるのがありがたい。

しかし、パラグラフリーディングを扱う参考書の傾向からして、英文の説明はお世辞にも詳しいとは言えないが、この本が対象にしているのが英検の準2級。この程度の英文なら、解説がなくても読みこなすことができきるだろう。もし、読めないと言うなら、パラグラフリーディングなどと言う前に、中学レベルの単語と文法を身につける方が先だ。

『宮尾のアッと驚く英語長文読解ルール』(大和書房)

受験生のレベル  
評価 ★または★★★
   
パラグラフリーディングを扱っている参考書。初版が1988年だから、当時としては画期的な参考書だったかもしれない。

パラグラフリーディングを扱ってる参考書の傾向として、英文の解説がおろそかになると言うことがあげられる。まぁ、英文全体を見ると言うことが「売り」なのだから仕方がないかもしれないが。

この本も使って効果が上がるのはある程度英文の読める受験生だろう。まともに英文が読めないのに、作者の主張が何であるのかなどと言うことは分からないからだ。

自分が今使いこなせるレベルにいるのか、まだ無理な段階なのか見極めなければならないだろう。ただ単に、評判が良いから、先生に薦められたからと言った理由でこのたぐいの参考書を使うと、とんでもない結果になるであろう。

生徒の実力も考えないで、英語の得意な生徒にも不得意な生徒にもこのたぐいの本を無差別に紹介する教師の言うことは聞かない方が良いだろう。参考書選びに人の話をうのみにしないこと。

もちろん、それなりに英文の読める受験生には、力強い味方になってくれるはずだ。使われている英文も頻出のテーマばかりだ。

『パーフェクト英文解釈』(KKベストセラーズ)

受験生のレベル  
評価 ★または★★★
   
初版が1982年であるから、当時としてはかなり画期的な参考書であった。英文を読むことよりも、問題をとく「テクニック」を重視している。当時から、参考書マニアの間では話題になっていたが(僕も購入した覚えあり)、表本になることなく、裏本のままという感じがしないでもない。

ただ、使われている英文は決してやさしいとは言えないし、英文の解説も詳しいものではない。英語の苦手な受験生が、藁にもすがる気持ちで使うと、この本はカチカチ山の泥の船だったりしてしまうだろう。しかし、決していいかげんなことは書いてないので、ある程度英語のできる受験生が「こういうテクニックもある」と言うことを知るために使うのなら効果的だろう。

テクニック重視の参考書は、適切に使えば効果があるが、使い方を誤ってしまえば、毒薬になる可能性もある。決して、いいかげんな気持ちで使ってはならない。

『英語リーディング上達法』(研究社出版)

受験生のレベル  
評価 ★または★★★
   
いわゆるパラグラフリーディングについて紹介している参考書。初版が1995年だから、使われている英文が新しいと言うのがうれしい。

使って効果があると思われるのは、「英文の読める受験生」。使っている英文が本格的な入試問題なのに対し、英文に対する解説はきわめて不親切。英文を文法的に解説しようとしている参考書ではないので、文句を言ってもしょうがない。

ある程度英文が読める受験生が、読み方を勉強するのに使えばかなり効果があるだろう。しかし、英語の不得意な受験生が、パラグラフリーディングを「魔法の方法」のように考えてしまうと、とんでもない結末を迎えることになると僕は思っている。

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